今日はこの1週間で出来なかった事をしよう!
と思い、朝早くから起き、歯医者へ行き、本屋へ行き、
ジャガーさん買い、合鍵作り、
カッフェでマッタリし、
友達と食べ過ぎたりして過ごしました。
適当に疲れておうちに帰ってきて、マッタリしていると、
突然 心臓に突き刺さる勢いの凄まG音が鳴りました。
非日常的な事が起こると、
人は「あり得ない事」として考える習性があるらしいのですが、
その時の私はまさにソレで、
CD聴きながら、マンガ(ジャガー)を読んでいたのですが
「あれぇ~ こんな音入ってたっけ??」って…
あまりにも大きな音に、ご近所に迷惑になってはいけない。
なんて思いながら、一人で恥かしい気持ちになって、電源オフ。
…したのに音は消えない。
全然消える気配ない。
その時、このマンションで初めて聞いたこの音が、
非常ベルだと、やっと気付いたのです。
血液が一気に動脈へ押し出される感じでした。
血管にかかる圧力は、既にマックスです。
うげぇー勘弁してくれよ~
そう思いながら ドアを開けると、階段に続く重い扉が、
ヴァダン
って…こわい音を立てながら閉まり、
おっそろしく怪しい匂いが、フロア全体に充満していました。
うえー焦げくさー…って何だーコレ。
目前の出来事が把握出来ないのって、すごい怖いですな。
ホント、ハンパなく怖かった。
部屋はトップフロアだし、ドアが閉まったら逃げれない。
火の手が回らないように、階段へのドアが閉まったんだったら、
この煙はなんだろう?
もう、煙がまわるほどの火ってコト?
階下で、引火したガスが爆発したらどうしよう。
さっきまで、どすこい動いてたから在宅の筈なのに、
なんで隣の住人は、出てこないの?
そう言えば、最近変えた携帯の番号、大家に伝えてない…
…あぁ!
ジャガーさんが、出しっぱなしだ!
(=ぴゅーと吹くジャガー:たてぶえ青春マンガ(恥))
※
人は、まず見つかって欲しくない事を考えるらしい。
などなどなど、一瞬のうちに 色々な事を考えました。
とりあえず部屋に戻って、ジャガーさんをテキトーなトコに置き、
鳴り続けるベルの真相を知るべく、再び廊下へ。
すると、さっき閉まった階段に繋がるドアを開ける気配と
何かを叫ぶ男の人の声が聞こえました。
あ!消防の人かな!と、少し安心しながら近づくと
…どう考えても、さっきまで雑誌読んでて、
しかもボリボリ背中を掻きながら、
柿の種とか食べてたって格好の男の人がいました。
…まぁいいや。 とにかく、何か知ってるハズ。
思いながら近寄ると
気配に気付いたその人が
何かを察して言いました。
「あぁ…大丈夫。
さんま焼いてただけなんで。」
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il||li _| ̄|○ il||li・
なんなのこのマンション…
部屋に戻ったら、すごいドキドキしてて、少し震えてました。
そして、会社でやってる避難訓練とか、
本当の非常事態の前には無力だなぁ…
なんて思ったのでした。